【試合レポート】エスペランサSC vs LB-BRB TOKYO「3試合連続ドローの意味」

エスペランサSC vs LB-BRB TOKYO
関東サッカーリーグ2部・後期第9節(最終節) [away]
2016/9/25(日) 11:00 kickoff
横浜FC東戸塚フットボールパーク

  [LB-BRB TOKYO      ]1-1[エスペランサSC   ]
   得点 63分29森田  0前0 得点 69分 7北野
               1後1
   警告 16分28香西      警告  4分47江川
                      29分 4藤原
                      79分50古川
関東サッカーリーグHPより転載
【スターティングメンバー】

GK 90 鈴木 悠生
MF 88 鈴木 心
DF 35 柿﨑 翔太
DF 33 玉川 由
DF 20 野中 桂輔
MF 4 藤原 裕太
MF 8 オルテガ レオナルド アグスティン
DF 47 江川 真矢
FW 7 北野 智貴
FW 10 井上 海希
FW 50 古川 頌久

【ベンチ入りメンバー】
GK 97 兼井 諒
DF 2 月井 ミッシェル
DF 23 原 正和
MF 5 オルテガ ホルヘ グスタボ
MF 84 中森 励
FW 66 アルブル クマゾノ ディエゴ レナト
FW 44 吉家 大助

【交代出場】
59分、4→66 アルブル クマゾノ ディエゴ レナト
73分、47→5 オルテガ ホルヘ グスタボ

【試合レポート】
いよいよ関東リーグ最終節。相手は今年の昇格同期のLB-BRB TOKYO。すでにリーグ優勝と1部への昇格を決めているチームであり、関東社会人サッカー大会でも、前節の試合でも大きく差をつけられて敗戦している。ここは、ぜひ勝利して気持ち良くリーグを終えたいところだ。

試合前、大きな横断幕を広げ、みんなで写真を撮った。
一人のサポーターが声をあげ、旗振り役となり、多くの人に声をかけ、カンパを募り、チームに内緒で作ってくれたものだ。多くのサポーターの思いと犠牲がこの横断幕には込められている。そう考えると、また新たに熱い思いが湧いてくる。関わってくださったお一人お一人に、心からの感謝を伝えたい。
試合はお互い慎重な引き締まった出足となる。エスペランサは幾分おとなしいくらいの戦いぶりではあったが、持ち前のアグレッシブさは変わらず、リーグ首位の相手に球際で怯むことなく戦っていた。一応、ここであえてコメントすると、エスペランサのサッカーを「荒い」という一言で片付ける人もいるがそれは違う。南米はもちろん、綺麗なパスサッカーをするという印象のあるスペイン等の国でも、トップリーグはもちろん草の根のリーグではかなり球際は激しい。どのチームも普段からその様な激しいプレスを前提にしてサッカーをしている。南米でもプロとして活躍したことのある元日本代表の経験のある方は、エスペランサのサッカーを何試合か見て、選手たちにこの様に話してくれたことがある。「エスペランサのサッカーはボールに対して必死にアグレッシブに行っていてすごくいい。いろいろなことを言う人がいるかもしれないが、決して汚いサッカーではないので自信を持って今やっていることを続けていってください。」
それは普段の練習を見れば分かる。エスペランサは普段の練習の強度が違うのだ。確かに、試合になると私たちの考える「普通」と違う基準でジャッジされ、余計なファールをもらって苦しむ展開になることもあるが、そこは私たちの側でも試合経験を積みながら改善していくしかない。しかし、このパッションを抜きに戦うことはできないし、このひたむきさゆえに見る人の心を揺さぶるものとなっていると思う。(長年チームを傍で見てきた立場としての意見ですが。)
さて試合の方に戻ると、前半はお互いチャンスらしいチャンスも作れず、シュート数もお互い1本ずつで終えた。
後半に入ると、お互い少しずつ形を作ることができるようになる。しかし、63分サイドから上げられたクロスを決められて失点。先制点を許してしまう。その後一進一退の試合展開となるが、徐々にエスペランサSCの攻撃の勢いが増していく。
すると69分、右サイドでインターセプトして駆け上がった鈴木心に対する相手のファールを審判がプレーオンで流したところ、北野智貴がパスを受け、そのまま5人ぐらいの相手に囲まれつつも右足一閃!豪快なゴールが決まり、試合を振り出しに戻す。

北野はこれでチームメイトの古川頌久と並んで得点12となり、得点王となった。アシストも13で文句なしのダントツのトップ。見事と言うほかない。もともとポテンシャルも評価も高かったが、こうして目に見える結果につながったのは嬉しい。
試合はその後両チームともチャンスを作るが、決めきれずにドロー。
エスペランサにとっては夏のブレーク後、3試合ともドローという結果に。しかし、その一戦ごとに調子を上げてきているのは間違いない。目の前の相手は、関東1部への昇格を決めた。しかし、エスペランサは今年JFLへの昇格の道が残されている。そしてそれこそが今年自分たちの最大の目標としてきた所だ。
これから全国大会までの一ヶ月近くの間、また選手・スタッフ一同、必死になって準備をする。「絶対できる。」これが私たちの合言葉だ。なぜなら、私たちの力や理解をはるかに超えたことを成し遂げてくださる全能の神が私たちの後押しをしてくれるのだから。不可能を可能にするのは神様。私たちは、この身体と魂とスピリットをかけて戦うだけだ。難しければ難しいほど、チャレンジのしがいがある。10月の全国大会が楽しみだ。

選手たちのために、そして愛媛での戦いのために、引き続き熱い応援をお願いします。

Vamos Esperanza!