橋本 辰哉選手 現役引退のお知らせ

このたび、橋本 辰哉選手が現役を引退することになりましたのでお知らせいたします。

橋本 辰哉

  • 生年月日:1997/8/1(25歳)
  • 身長:183cm
  • 体重:79kg
  • 出身地:千葉県
  • 2022年記録:KSL市原カップ1試合出場

J.FC MIYAZAKI

選手コメント

「復帰しました、そして引退します」

“感謝”

朝陽が登る前に起きていつも通り白湯を飲みながら1日の始まりを迎える
いつもと変わらぬ日常を過ごしていても
心のどこかでいつかその時が来ることを分かっていながらも、しかもその時が近づいているにも関わらず目を背けていました
突然何かを変えるのは難しいことであって
自分にとって容易なことではありませんでした。

重く背負った肩の荷をようやく降ろせると思うとホッとする反面、何十年もやってきた事をキッパリ辞める事は儚くもあり寂しくもあります
苦しんでもがいた16年間
それでもこの一瞬を輝くために歯を食いしばり鍛錬を積んできました
プロセスに後悔はなく、

今はただ、「ありがとう」で溢れています

EsperanzaSCに加入した年の2020年9月23日、練習中に大怪我を負いました
今でもその瞬間は鮮明に覚えていて忘れることはありません
その日からスタメンでピッチに戻るまで
約2年2ヶ月、延べ775日
苦しかったです、とても苦しかったです
つらかったです、とてもつらかったです
言葉にならないほどに…

自分の大好きなサッカーでこんなに苦しむ
とは思わなかったです
約2年2ヶ月という長いトンネルは小さな光すら見当たらず、何処へ進んだら良いのか
何処へ進むべきなのか、先が見えませんでした
その時間が長過ぎて、あまりにも長過ぎて…
その中でたった1人自分だけの答えを探し続けていました

2022年11月6日
その日は自分にとって特別な日となり、
天候は快晴でまるで自分を待っていてくれたかのような環境がそこにはありました
今シーズン最後の公式戦で戻るべき場所へ
戻ることができました
そのなかで自分のもてる力、全てを出しました
これがサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた7年前から準備してきた今の自分の実力です
同時にサッカー人生の目標を1つ叶えることができました、それは自分の側に居てくれた人、居てくれる人、お世話になった人へ自分のプレーを見て貰うことです
それが自分のサッカー人生の1つの目標であり、微力ながら恩返しになったのではないでしょうか

自分は本来この場に立てるような人間ではありませんでした
ボールを蹴り始めた小学生の頃を思い返すと、週に1回のテニスコートを借りた地元のサッカースクール

中学校にサッカー部は無く地元に唯一クラブチームはあったものの車出しができず無論、
野球部と駅伝部を選択しました
高校では千葉県内の公立高校に進み初めて
本格的にサッカーというスポーツを始めました
そんな自分に居場所は無かった
それでも道を切り拓くきっかけは高校2年時に初めてやったのが今でも唯一の居場所でもあるゴールキーパーです

千葉県立我孫子東高校で出逢った
佐藤尚志先生、福田恭志先生
JFLという舞台で自分を拾って下さり、
社会人サッカーの道をスタートさせてくれた
ブリオベッカ浦安 谷口和司代表、
齋藤芳行監督、北埜GKコーチ

自分を信じて共に戦ってくれた
医療機関の皆さん
・順天堂大学附属浦安病院さん
・新盛整骨院さん・長濱整骨院さん
・戸塚共立第二病院さん、小川楓香PT
・篠原さん
・船橋整形外科クリニック、福居謙太郎PT

ありがとうございました

自分には新たな目標も見つかりました
その為に今は家族の側に居てあげること
自分のサッカーをしている姿を見て弟も始めてくれたように、今はそんな弟の側に
居てあげること

皆さんの1つ1つの決断がこれからの未来を
明るく照らし続けますように🌻

“感謝”

No77
橋本辰哉

選手画像